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よく原子力発電所などで放射線量を表すものとして用いられているのが「空間放射線量率」です。これは、「Gy(グレイ)」という単位で表されます。実際には、nGy/h(ナノグレイ/時)という小さい単位が用いられています。
これに対し、人体への影響の大きさを表すものとして用いられているのが「等価線量」です。放射線によって人体に与えられたエネルギー量(被曝量)」を表すものあり、「Sv(シーベルト)」という単位で表されます。実際には、μSv/h(マイクロシーベルト/時)という小さい単位が用いられています。テレビでは、このマイクロシーベルトという
グレイ(空間放射線量率)をシーベルト(等価線量)に換算する場合であり、かつ外部被ばくの線量当量を求める場合には、一般的にグレイの数値に0.8を掛けることでシーベルトに換算できます(通常は、1グレイ=1シーベルトとして換算しますが、人体への影響<被曝量>の度合いとして考える場合には、0.8を掛けるということらしいです)。ただし、自治体によっては、人体への影響度合いについても1グレイ≒1シーベルトと表示しているものもあります。
グレイは、実際のケースで『ナノグレイ』が用いられているのに対し、シーベルトは『マイクロシーベルト』が用いられています。大きさを表す尺度として、『1,000ナノ = 1マイクロ』であるため、
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1 nGy/h (ナノグレイ毎時) = 0.0008 μSv/h (マイクロシーベルト毎時)
1nGy/h ×0.8÷1,000 = 0.0008μSv/h |
という算式で換算されることになります(実際の計算をされる場合は、次項「ナノグレイ (nGy/h) ⇔ マイクロシーベルト (μSv/h) の換算」をご参照ください)。
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